防災設備のお問い合わせはこちら
事務所、工場、住宅、病院など、消火器はありとあらゆる場所に置いてあり、初期消火の有効な道具です。消火器にも用途に応じてさまざまなタイプがあり、使用場所や使用目的に応じて最適な消火器を選ぶことができます。
目次
消火器といっても、色々な種類があります。万能タイプの粉末消火器や強化液消火器、油火災には泡消火器、電気火災は二酸化炭素消火器、使用場所や使用目的に応じて最適な消火器を選ぶことができます。
万能タイプで最も普及しているタイプの消火器です。ABC粉末消火薬剤は、第一リン酸アンモニウムの微粉末の結晶粒にシリコン系樹脂で防湿化学処理を施し、各種添加剤を加え、普通(A)火災、油(B)火災、電気(C)火災のいずれにも強い消火力を発揮する万能タイプです。
おすすめ設置場所:ご家庭・事務所・事業所・工場・店舗・ホテル・旅館・病院・学校・集会場・神社仏閣など
粉末消火器の使用方法
液体系消火器の万能タイプで、放射時間も長く、放射距離も十分でだれにでも消火しやすい消火器です。天ぷら油火災には最適です。強化液消火器消火薬剤は、普通(A)火災の消火には最も経済的で優れているといわれる”水”に、不凍性・非再燃性・防炎性といった性能をたかめるための添加剤を加えるとともに油(B)火災の消火能力が付加されたもです。中性強化液消火薬剤は、その液性が中性であるため、汚損や腐食が少なく、どのような場所にも安心してご使用いただくことができます。
おすすめ設置場所:ご家庭・事務所・事業所・工場・店舗・ホテル・旅館・病院・学校・集会場・寺社仏閣など
強化液消火器の使用方法
強化液消火薬剤を使用し、家庭の火災が多い、天ぷら油火災に最適です。もちろん普通火災・電気火災にも対応しています。
おすすめ設置場所:ご家庭
消火後の二次汚染を軽減(ピュアウォーター)
ピュアウォーター消火器は純水をベースとし、塩類を含まないため残留物がほとんどありません。また浸潤剤の働きにより、A火災の普通火災能力を持ちながらも、電気伝導率は10uS/以下と極めて低く、電気を通しにくく、C火災の電気火災の消火も可能です。
おすすめ設置場所:クリーンルーム・コンピュータールーム・サーバ室・通信設備室・精密機械工場・文化財・博物館・美術館・事務所
水消火器(ピュアウォーター)の使用方法
関連記事
▶火災後も重要データは守りたい!サーバールームへ選ぶべき最適消火器とは
▶高額機器を守れる消火器?測定・分析エリアに設置すべき最適消火器とは
油火災に抜群の威力を発揮する、スペシャリスト。
機械泡(水成膜)消火薬剤は油(B)火災に対して主成分のフッ素系界面活性剤により、素早く油面上に水成膜を形成するため、速消火性と再着火防止に優れ、抜群の消火力を発揮します。
化学泡消火薬剤はA剤・B剤2種類の薬剤を消火器の本体内部で別々の容器(内筒・外筒)にいれておき、使用時に混合させることによる化学反応で泡を生じさせ消火する薬剤です。
おすすめ設置場所:危険物取扱所・化学薬品工場・ガソリンスタンド
泡消火器の使用方法
関連記事:▶塗装設備への最適消火器はこれだ!
二酸化炭素消火薬剤なので、放射後に何も残さないクリーンな消火剤です
二酸化炭素は不燃性ガスの一種で、炭酸ガス(CO2)とも呼ばれています。貯蔵容器に圧縮液体の状態で充填され、放出されると窒息効果により消火します。空気より約1.5倍重いため燃焼物のどんな隙間にもゆきわたり効果を発揮します。
おすすめ設置場所:電気室・変電室・精密機器室・精密機器・整備工場
(A)普通火災・・新建材、木材、紙、繊維など、固体の燃えやすいものの火災に有効。
(B)油火災・・・ガソリン、シンナーなどの液体性のもの、グリスなど半固体の油脂類の火災に有効。
(C)電気火災・・電気器具、機械類など、感電の恐れのある電気施設を含む火災に有効。
① 防火対象物に消火器を設置する時は、下表のA~Dのどの防火対象物に該当するか確認しましょう。
③第4類の危険物を貯蔵又は取り扱うものとして消火器を設けるときは、B火災に対する能力単位で計算します。その他の場合は、A火災に対する能力単位で計算します。
例)600㎡の飲食店で 耐火構造の場合。 分類がAで1単位/100㎡となります。
PEP-10N型:A-3・B-7・c PEP-6型:A-2・B-3・c NLSE-3S型:A-2・B-2・c (㈱初田製作所製)
④歩行距離の確認:消火器の種別を決定しましたら、建物のあらゆる部分から消火器までの歩行距離が20m以下(フロアー毎)となるように配置してください。
⑤不可設置の消火器の配置:少量危険物・指定可燃物・多量の火気を使用する場所・電気設備のある場所は、下表より算出した消火器を必要本数設置してください。
本記事では消火器の種類や法的な基準について取り上げました。事業所における防火対策を考えるときは消防法や関連法令を理解しそれを遵守することは重要な観点です。しかし、火災が発生した際に被害が拡大するか、最小限の被害で抑えられるかは日々の運用や維持管理が重要です。事業所における見落としがちな観点については以下の記事で紹介しています。
また、工場等においては、平時の安全パトロールに加えて第3者目線でリスクの洗い出しをおこなうのもおすすめです。
防火対象物における消防用設備等の点検&報告について解説します
工場火災を未然に防ぐ火災発生リスク無料診断サービスのおすすめ
CONTACT身の回りの防災対策
防災のプロに
任せてみませんか?
ボーサイナビットでは、あらゆる場所のリスクに対して当社の持つノウハウから
ベストな解決策をご提案します。ぜひともお気軽にご相談ください。