半導体などの精密部品のみならず、食品、飲料品などの製造に欠かせない『クリーンルーム』。今回はクリーンルームへの最適な火災対策としてどのような消火器を設置すべきかについて考えていきたい。

クリーンルームの環境特性

まずは何を差し置いても、クリーンルームには異物【※】の侵入を決して許さない高いクリーン度が要求されることが最大の特徴である。現場の作業担当者においては厳重なクリーンスーツを着用し、クリーンへ入室するだけでも細心の注意を払って作業をおこなっている。また、クリーンルーム内での製造品目によっては、クラス（＝清浄度）がISO規格やJIS規格で定められており、クリーン環境が常に保たれるようになっている。

上記のように異物は意外と多くの種類が存在し、クリーン度を低下させる要因となっていることをまずは知ってもらいたい。

より良い火災対策

それでは、次に火災という観点でクリーンルームを見てみたいと思う。クリーンルーム内では単純な組立作業以外にも、電気設備・機器を使用したり、危険物を使用したりする製造工程もあるため、通常環境と同様の火災発生リスクが潜在している。しかし、前項で説明した通り、いかなる異物も持ち込んではならないため、火災発生時の消火器においても同様のことを考慮しなければいけない。

世の中に最も普及しているABC粉末消火器に使用されている粉末消火薬剤は、消火能力と市場における流通性の高さから法定設置に選ばれることが多い。しかしながら、高いクリーン度を要求される環境に対しては、万が一誤放射が発生したとしても、クリーンルームの損害を最小限に留め、生産活動の早期復旧を見据えた最適な消火器選定が必須となると考えて頂けるのではないだろうか。

最適消火器のご紹介

以上を踏まえ、当社が考えるクリーンルームへの最適消火器をタイプ別にご紹介したい。

◎クリーンルーム全般

最適消火器：ピュアウォーター消火器

最大の特徴：製造の段階から不純物を取り除いた純水ベースの水系消火薬剤は、電気伝導率が10μS/Cmと極めて低くクリーンルーム内の電気機器へ向けて躊躇なく放射することが可能。

製品紹介ページ：https://hatsuta.co.jp/fire_extinguisher/sus_purewater.php

「標準仕様書」「取扱説明書」などはこちらよりご覧頂けます。

製品画像はこちら

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◎危険物を取り扱うクリーンルーム

最適消火器：機械泡消火器、耐アルコール機械泡消火器

最大の特徴：消火薬剤を放出すると危険物の表面に不溶性の膜が形成され、

燃焼面を覆って消火するため、ベーパー（蒸気）発生防止や再燃・延焼防止が可能。

製品紹介ページ：https://hatsuta.co.jp/fire_extinguisher/sus_foam.php

「標準仕様書」「取扱説明書」などはこちらよりご覧頂けます。

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お客様の声

クリーンルームへの火災対策として実際に以下のようなご相談を頂いているので、代表的なものをご紹介したい。いずれのお客様も火災を何とかしたい思いもさることながら、生産への影響を極限までゼロにしたいという思いが強いのを感じて頂けるのではないだろうか。

CASE.1　某自動車部品メーカー様

『新設予定のクリーン工場にピュアウォーター消火器を全面的に設置したい。』

CASE.2　某自動車部品メーカー様

『火災発生後の迅速な生産復旧を目指して今設置されているABC粉末消火器をピュアウォーター消火器へ置き換えしたい。』

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