防災設備のお問い合わせはこちら

火災2020.10.19

輪転印刷機に設置すべき自動消火システムを知っていますか?

普段何気なく目にしている雑誌や広告、新聞などに印刷されている鮮やかなイラストや文字、これは輪転印刷機やグラビア印刷機といった専用の印刷機械によって印刷されている。我々の手に渡る頃にはインキも完全に乾燥しているので実感はないが、実は印刷工程に火災発生リスクが潜在していることはご存じだろうか?今回は輪転印刷機の最適な火災対策としてどのような消火システムを設置すべきかについて考えていきたい。

SHARE

  • twittertwitter
  • facebookfacebook

輪転印刷機の特徴

輪転印刷機とは、高速かつ大量の用紙に印刷をおこなう印刷機械の一種である。決まったサイズの用紙に印刷をおこなう「枚葉印刷」に対して、「輪転印刷」はロール紙による給紙と回転式の印刷部が特徴であり、1時間におよそ数十万部といったスピードの印刷が可能である。印刷工場では、輪転印刷機にロール紙をセッティングし、印刷工程内への給紙を行う。併せて、「インクパン」と言われる専用のインク受けに紙を通すことによって、あらゆる色仕様の印刷を実現することができる。使用されるインキの種類は様々だが、概ね消防法の「別表第一(第2条、第10条、第11条の4関係)」で定めるところによる「第4類/引火性液体/第一石油類(非水溶性液体)」の危険物に該当するものが多い傾向にある。この危険物に指定されるインキは揮発性が高いことから、乾燥時間が短く、塗布後短時間で次工程へ引き渡すことできるメリットがあるので、危険度が高くても印刷工場では重宝される。しかしながら、輪転印刷機をおこなう工程を別の言葉で言い換えると、「火災発生リスクの高い危険物を多量に使用する工程」であると言える。このような特徴を持つ輪転印刷機には一体どのような火災発生リスクが潜在しているのだろうか?まずは実際の火災事例からチェックしていきたい。

輪転印刷機の特徴

輪転印刷機とは、高速かつ大量の用紙に印刷をおこなう印刷機械の一種である。決まったサイズの用紙に印刷をおこなう「枚葉印刷」に対して、「輪転印刷」はロール紙による給紙と回転式の印刷部が特徴であり、1時間におよそ数十万部といったスピードの印刷が可能である。印刷工場では、輪転印刷機にロール紙をセッティングし、印刷工程内への給紙を行う。併せて、「インクパン」と言われる専用のインク受けに紙を通すことによって、あらゆる色仕様の印刷を実現することができる。使用されるインキの種類は様々だが、概ね消防法の「別表第一(第2条、第10条、第11条の4関係)」で定めるところによる「第4類/引火性液体/第一石油類(非水溶性液体)」の危険物に該当するものが多い傾向にある。この危険物に指定されるインキは揮発性が高いことから、乾燥時間が短く、塗布後短時間で次工程へ引き渡すことできるメリットがあるので、危険度が高くても印刷工場では重宝される。しかしながら、輪転印刷機をおこなう工程を別の言葉で言い換えると、「火災発生リスクの高い危険物を多量に使用する工程」であると言える。このような特徴を持つ輪転印刷機には一体どのような火災発生リスクが潜在しているのだろうか?まずは実際の火災事例からチェックしていきたい。

輪転印刷機の火災事例

代表的な輪転印刷機の火災事例として、下記の2つの事例を紹介したい。

【CASE.1】

ポリエステルフィルム印刷機付近より出火し、工場建物、製造機械、製品等を全焼した。出火原因は、印刷ローラー部における異常過熱と見られ、出火当時の従業員らは休憩時間中で機械は停止していたが、メンテナンススイッチを切っていなかったことが推定される。

【CASE.2】

印刷機におけるインクパンより出火延焼し、工場建屋と工場内の印刷機、印刷用版などの什器が焼損した。出火原因は、漏電と静電気により発生したスパークがインキなどの可燃物に引火したものと推定される。

より良い火災対策とは

それでは、輪転印刷機における火災対策とはどうあるべきかについて考えていきたい。前述の通り、輪転印刷機内部にはインキ、熱源、電気機器など、火災に繋がるリスク要因が集中していると言ってよい。さらに、輪転印刷機の周辺には印刷に必要なインキの保管容器が多く置かれていることも想定すると、輪転印刷機内部で発生した火災は、輪転印刷機内部で留めて「早期検知+初期消火」がなされることが望ましいと言えるのではないだろうか。一方で、輪転印刷機に対して「火災対策を講じること」といった法令はなく、基本は周辺に設置されている消火器を使用することとなる。世の中に最も普及しているABC粉末消火器に使用されている粉末消火薬剤は、消火能力と市場における流通性の高さから法定設置に選ばれることが多い。しかしながら、輪転印刷機自体も高額である点を鑑みると、万が一誤放射が発生したとしても、輪転印刷機の損害を最小限に留め、機械の早期復旧を見据えた最適な火災対策が必須となると考えて頂けるのではないだろうか。

最適な消火システムのご紹介

以上を踏まえ、当社が考える輪転印刷機への最適な消火システムをご紹介したい。

産業機械設備向け自動泡消火システム(ING-24Ⅱ)

【設置イメージ】

【動作フローイメージ】

【製品紹介ページ】

https://hatsuta.co.jp/manufacture/ 

「標準仕様書」「取扱説明書」などはこちらよりご覧頂けます。

 

以上の通り、輪転印刷機の最適な火災対策を述べてきたわけだが、まずは、「輪転印刷機には火災発生リスクがある」という事実を知ることが最も重要であり、対策の第一歩となり得ると考える。ぜひとも、一歩進んだ火災対策として、「輪転印刷機向け自動泡消火システム」の導入をご検討頂きたい。

関連記事リンク

工場火災を未然に防ぐ火災発生リスク無料診断サービスのおすすめ

洗浄装置に設置すべき自動消火システムを知っていますか?

ドラフトチャンバーに設置すべき自動消火システムを知っていますか?

小規模な福祉施設に最適なパッケージ型自動消火設備Ⅱ型

この記事をシェア

  • facebook
  • twitter

CONTACT身の回りの防災対策
防災のプロ
任せてみませんか?

ボーサイナビットでは、あらゆる場所のリスクに対して当社の持つノウハウから
ベストな解決策をご提案します。ぜひともお気軽にご相談ください。