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火災2020.07.07

より安全な金属火災消火はこれだ!発火性金属に対する火災対策を考えてみた

工業製品で多用される金属加工部品。より高機能・高性能な金属および化合物が開発される一方で従来の消火方法が通用しないものも多々ある。鉄やステンレスなど加工時の安全性が高い金属に対して、マグネシウムやチタンなど容易に発火し、消火に困難を要す「発火性金属」なるものが世の中に存在する。今回は発火性金属における最適な火災対策としてどのような消火器を設置すべきか考えていきたい。

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発火性金属の特性

代表的な発火性金属として、以下のような金属が挙げられる。

◎マグネシウム ◎チタン ◎タングステン

ただし、上記の金属の塊そのものに火を近づければ火が付くようなものではない。それらが「金属粉」の状態であるかが重要なポイントとなる。発火性金属が発火する現象はいずれも金属の活性面(化学反応を起こすことのできる面)と空気中の水分などが化学反応を起こすことで生じる。金属の塊と粉体状態を比較すると、粉体状態のほうが微細に削られることで金属活性面がより多く露出している状態になっていることがわかる。

特に金属活性面に対して水分は最大の敵となるため、金属火災発生時には水系消火器(強化液、機械泡消火器、ピュアウォーター消火器)はご法度となるとともに若干量の水分を含む二酸化炭素消火器も燃焼を拡大させるため適応不可となっている。また、ABC粉末消火器は水分を含まないものの、放射圧力の高さから放射時に金属表面の酸化物を破壊し、内部で燃焼している金属部分(活性面)を飛散させることによる燃焼を早めてしまうので適応不可となっている。

より良い火災対策

前項を踏まえると、発火性金属の火災対策としての重要なポイントとしては以下のようなものが挙げられる。

①放射時に水分が混入させないこと

②消火薬剤で金属燃焼面を完全に覆ってしまえること

③高温に耐えること

世の中に最も普及しているABC粉末消火器に使用されている粉末消火薬剤は、消火能力と市場における流通性の高さから法定設置に選ばれることが多い。しかしながら、発火性金属に対しては、万が一誤放射が発生した場合、燃焼を促進してしまうことから使用することができないとされている。その他消火器種類(水系、二酸化炭素)も含め、火災発生時により安全な消火活動を行うためにも発火性金属に最適な消火器をご検討頂きたい。

最適消火器のご紹介

以上を踏まえ、当社が考える発火性金属への最適消火器をご紹介したい。

最適消火器:金属火災用放射器メタックス

最大の特徴:マグネシウム、チタン、タングステンの火災に対して有効。金属火災特有の高温状況下でも破壊されないメタックス消火薬剤が金属表面を覆うように放射するので的確な消火活動が可能。

上記金属以外についてもお気軽にご相談ください。

製品紹介ページ:https://hatsuta.co.jp/fire_extinguisher/metal_fire.php

「標準仕様書」「取扱説明書」などはこちらよりご覧頂けます。

製品画像はこちら

プロモーションビデオはこちら <下記画面をクリック>

 

お客様の声

発火性金属への火災対策として実際に以下のようなご相談を頂いているので、代表的なものをご紹介したい。法令に準拠しない発火性金属に対して、個別の火災対策の選択肢があることを感じて頂けるのではないだろうか。

CASE.1 某機械メーカー様

『発火性金属も工場内のABC粉末消火器で対応できると思っていた。マグネシウム切削工程に専用の消火器を設置したい。』

CASE.2 某金属加工メーカー様

『自社で取り扱いしている金属が何の消火器に適しているかを実験して確認してもらいたい。』

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