工場のレイアウトは様々なパターンがあるが、工場内の製造品目によっては、別途区画（部屋）を設けて生産設備・機器を設置しているパターンも見受けられる。今回は開放空間とは異なった閉塞した精密加工エリアへの最適な火災対策としてどのような消火器を検討すべきかについて考えていきたい。

閉塞した精密加工エリアの環境特性

一般的な工場でよくみられる大空間の中に生産設備・機器を並べて配置するレイアウトと異なり、小規模な区画（部屋）を設けて製造をおこなっている工場では閉塞した空間の中に生産設備・機器が設置されている。加工精度の高さが問われる電子部品工場や、安全性の高さが求められる医薬品工場が例として挙げられる。共通して言えることとして、限られた空間の中に生産ラインを作っていることから通路幅も狭く、工場内レイアウトも複雑で入り組んでいる傾向がある。

このような工場で火災が発生した際に懸念されることとしては、「避難の困難さ」が挙げられる。ABC粉末消火器を使用した消火活動時における消火薬剤の飛散に伴う避難の妨害も例外ではなく、非常時のリスクとなり得ると言えるだろう。火災発生時に火は消すことができても、副次的に避難を妨げてしまってはそれが最適な火災対策としては不十分であるとは言えないと考える。

より良い火災対策

それでは、閉塞した精密加工エリアに対する火災対策はどのように考えればよいか。最も良い対策としては火災発生時に初期消火はおこないつつも、消火活動時に避難活動も安全におこなえる消火方法を考えることではないだろうか。世の中に普及しているABC粉末消火器に使用されている粉末消火薬剤は、消火能力と市場における流通性の高さから法定設置に選ばれることが多い。しかしながら、今回は閉塞したエリアが対象であることから、微細な粉末消火薬剤の飛散が視界を奪ってしまう可能性が高い。さらに放射後に何も残さない二酸化炭素消火器の選択肢もあるが閉塞した空間では有毒性のある二酸化炭素消火薬剤（炭酸ガス）が充満してしまうことで、窒息事故を引き起こしてしまう可能性が高い。人命を最優先と考えることを考慮すると、万が一誤放射が発生したとしても、安全に消火活動をおこなうことができる必要がある。上記のような目線を持てばより最適な消火器選定を検討すべきであると考えて頂けるのではないだろうか。

最適消火器のご紹介

以上を踏まえ、当社が考える測定・分析エリアへの最適消火器をご紹介したい。

最適消火器：ピュアウォーター消火器

最大の特徴：製造の段階から不純物を取り除いた純水ベースの水系消火薬剤は、電気伝導率が10μS/ｃmと極めて低く電気機器に向けて放射することが可能。水系消火薬剤のため、放射時に視界を奪われることもなく安全な消火活動が可能。

製品紹介ページ：https://hatsuta.co.jp/fire_extinguisher/sus_purewater.php

「標準仕様書」「取扱説明書」などはこちらよりご覧頂けます。

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お客様の声

閉塞した精密加工エリアの火災対策として実際に以下のようなご相談を頂いているので、代表的なものをご紹介したい。

いずれのお客様も火災を何とかしたい思いもさることながら、避難に影響しない安全な消火活動を目指したいという思いが強いのを感じて頂けるのではないだろうか。

CASE.1　某化学メーカー様

『密閉された部屋の中における消火活動に心配があったが、ピュアウォーター消火器で対応できることを知ってよかった。』

CASE.2　某機械メーカー様

『二酸化炭素消火器が最もクリーンだったことは知っていたが、より安全に消火するという観点でピュアウォーター消火器を導入したい。』

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